01NT倍率のリアルタイムチャート
日足で表示しています。チャート上部のメニューから、週足や分足への切り替え、移動平均などのインジケーターの追加ができます。
TradingView のチャートを使用しています。
チャートは IG社のCFD(日経225・TOPIXに連動する差金決済取引)の価格から計算した参考値です(IG:NIKKEI ÷ IG:TOPIX)。CFDは東京証券取引所が閉まっている夜間も取引されるため、終値ベースで計算したNT倍率とは少しずれます。また、チャート上の値は小数第1位までの表示になります。日経平均株価・TOPIXの公式の値は、それぞれ日本経済新聞社・JPX総研の公表値をご確認ください。
夜間も値が動くのは、見方を変えれば利点でもあります。米国市場で半導体株が大きく動いた夜に、翌日の日経平均とTOPIXのどちらに影響が出そうかを、朝を待たずに確かめられます。
02チャートの見方:3つのポイント
1. 向き:上がっているか、下がっているか
NT倍率は、数字の大きさより向きに意味があります。上向きなら日経平均が、下向きならTOPIXが相対的に強い相場です。日々の上下に振り回されないように、私は日足と週足の両方で向きを確認しています。移動平均を表示して、NT倍率がその上にあるか下にあるかを見るのも分かりやすい方法です。
2. 直近の高値と安値:今どのあたりにいるか
NT倍率には「何倍なら高い」という固定の基準がありません。そのため、直近の高値と安値の中で今どのあたりにいるかを見ます。2026年は月末値で3月の14.60倍から6月の17.54倍まで動き、7月以降は16倍前後で推移しています。直近の高値に近づいているのか、安値に近づいているのかで、行き過ぎかどうかを判断します。
3. 動いたきっかけ:何がNT倍率を動かしたか
NT倍率が大きく動いた日は、その理由を確認します。今の日経平均は値がさの半導体・AI関連株の比重が大きいため、半導体大手の決算や、米国の半導体株指数(SOX)の急変がきっかけになることが多くあります。1銘柄の決算だけで大きく動いたときは、その効果が薄れたときに逆方向へ戻るリスクがある、と私は見ています。
03NT倍率の目安:過去の水準
日経平均とTOPIXの月末終値から計算した、期間ごとのNT倍率の範囲です。
| 期間 | 最も低かった月末値 | 最も高かった月末値 |
|---|---|---|
| 2000〜2009年 | 9.42倍(2005年10月) | 11.92倍(2000年3月) |
| 2010〜2014年 | 10.97倍(2010年8月) | 12.51倍(2013年12月) |
| 2015〜2019年 | 12.15倍(2017年8月) | 13.76倍(2019年4月) |
| 2020〜2025年 | 13.40倍(2025年3月) | 15.73倍(2025年10月) |
| 2026年(10月まで) | 14.60倍(3月) | 17.54倍(6月) |
出所:日経平均株価・TOPIXの月末終値(TradingView のデータ)からカブラボ算出。日中の値や日々の終値では、この範囲を超えることがあります。
表のとおり、NT倍率の水準は長い目で見ると上がり続けてきました。2000年代は10倍前後でしたが、2020年代は14〜15倍台が中心になり、2026年には17倍台まで上がっています。値がさのハイテク株・半導体株が日経平均を押し上げてきたためです。
このため「15倍を超えたら高い」のように、過去の水準だけで判断するのはおすすめしません。目安にするなら、直近1〜2年の範囲の中で今どこにいるかです。年末ごとの値と2026年の月ごとの値は、NT倍率とは(推移)に表でまとめています。
04NT倍率が高いとき・低いときに起きていること
| NT倍率が高い(上がっている) | NT倍率が低い(下がっている) | |
|---|---|---|
| 強い指数 | 日経平均 | TOPIX |
| 買われやすい銘柄 | 株価の高い値がさ株、半導体・AI関連株 | 銀行・自動車・商社など、時価総額の大きい銘柄全体 |
| 相場の見え方 | 日経平均は上がっていても、日本株全体はそれほど上がっていないことがある | 日経平均の値動きより、日本株全体の方がしっかりしていることがある |
私が毎日の相場解説の中で確認してきた経験則も挙げておきます。いずれも「そうなりやすい」という傾向で、必ずそうなるわけではありません。
- 日経平均だけが突出して上がり、NT倍率が大きく歪んだときは、いずれ巻き戻されるものとして見ておく。
- NT倍率が下落方向のときは、まれな例外を除いて、相場全体は強くない傾向がある。
- NT倍率が下がっている中での株高は、売り方の買い戻し主導であることが多く、長続きしないことがある。
NT倍率の変化そのものを損益にする方法が、日経平均先物とTOPIX先物を逆向きに持つ「NT倍率トレード」です。仕組みと必要な資金の目安はNT倍率とは(NT倍率トレードの仕組み)で解説しています。
05TradingViewで自分でNT倍率チャートを表示する方法
このページのチャートはCFDの価格を使った参考値です。日経平均とTOPIXの指数そのもので見たいときは、TradingView で次のように表示できます。TradingView は無料のアカウントでも使えます。
- TradingView のチャート画面を開き、左上の銘柄名をクリックしてシンボル検索を開く
- 検索欄に
TVC:NI225/TSE:TOPIXと入力して Enter を押す(「/」で割り算のチャートになります) - 上部の「インジケーター」から移動平均などを追加し、日足・週足を切り替えて向きを確認する
TradingView のプランや契約しているデータによって、指数がリアルタイムではなく遅延して表示されることがあります。
みんなの投資ラボのNT倍率ラボでは、NT倍率トレードで使うチャートの作り方と、サインの読み方を順を追って解説しています。
06よくある質問
01NT倍率のリアルタイムチャートはどこで見られますか?
このページの冒頭のチャートで、NT倍率(日経平均÷TOPIX)の推移をほぼリアルタイムで確認できます。日経平均とTOPIXに連動するCFDの価格から計算した参考値で、夜間も値が動きます。指数そのもので見たい場合は、TradingView でシンボル検索に TVC:NI225/TSE:TOPIX と入力すると表示できます。
02チャートの値が、ニュースで見るNT倍率と少し違うのはなぜですか?
このページのチャートは、日経平均・TOPIXに連動するCFDの価格から計算しているためです。CFDは東京証券取引所が閉まっている夜間も取引され、終値の付き方も指数とは異なります。ニュースなどのNT倍率は、多くの場合、日経平均株価とTOPIXの終値から計算した値です。
03NT倍率の目安は何倍ですか?
固定の目安はありません。月末値で見ると、2000年代は10倍前後、2010年代は11〜13倍台、2020年代は14〜15倍台が中心で、2026年6月末には17.54倍まで上がりました。水準そのものが長期的に上がってきたため、直近1〜2年の範囲の中で今どこにいるかを見る方が実用的です。
04NT倍率が高いとどうなりますか?
NT倍率が高い(上がっている)ときは、日経平均がTOPIXより強く、株価の高い値がさ株や半導体・AI関連株が買われています。日経平均は上がっていても、日本株全体はそれほど上がっていないことがあります。日経平均だけが突出してNT倍率が大きく歪んだときは、いずれ巻き戻されやすいと考えています。
05NT倍率が低いとどうなりますか?
NT倍率が低い(下がっている)ときは、TOPIXが日経平均より強く、銀行・自動車・商社など時価総額の大きい銘柄全体が買われているか、半導体株が売られています。熊谷の経験則では、NT倍率が下落方向のときは、まれな例外を除いて相場全体は強くない傾向があります。